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神戸洋菓子職人阪神間のスィーツの最新情報やその歴史をお届けします。
Sweets History
【レポート】
堂島ロールのヒミツ 甲南大学で講演会(後半)

ヒットの陰に「サラリーマン」あり!

06最近ブームの洋菓子といえばロールケーキですが、大阪の「堂島ロール」は、その中でも「行列しないと買えない」!大人気商品。
神戸・甲南大学で、そんな堂島ロールがなぜそんなに人気なのか、解き明かす講演会があったので、行ってきました。題して「堂島ロールのヒミツ」!

堂島ロールをつくっている洋菓子店、大阪・堂島の Patisserie Mon chou chou (パティスリー モンシュシュ)の金美花社長の講演と、経済学部の教授によるセミナーの豪華2本立て。

前半はお店の成長してきた秘密を解明してきましたが、後半は堂島ロールが生まれた秘密を解き明かします。そして、大行列を生みだす大ヒットのきっかけにはオフィス街のサラリーマン達の活躍があったそうですよ!

(小堀真理江)


◆“堂島ロール”生誕のヒミツ!

堂島ロールの特徴といえば、通常のロールケーキのようにスポンジが「の」の字を描かず、ひとまきしただけの中に大量の生クリームが入っていること。あの見た目には最初圧倒された方も多いはず。でも、実際食べてみると、ミルキーだけど後味は軽く、ギャップに驚くんですけど。

07実は販売当初の“堂島ロール”は、インパクトのある今の姿とは、少し違っていたみたいなんです。

「オープン当初、2ヶ月限定セールを行ったんです。
セール内容は、なんとロールケーキを半額!
おかげ様でたくさんのお客様に来ては頂けたのですが…
毎日売り切れが続出してしまい、遠方から買いに来てくださるお客様に、『目玉商品なのに、売り切れとは何事だ!』とひどくお叱りを受けました」

そりゃ、せっかく来たのになかったらちょっとガッカリしますよね…。
増産はされたのでしょうか??

「1日にロールケーキの生地を焼ける限界の量が決まっているのですが、それよりもお客様のニーズが高い状態が続く毎日。
作っても作っても追いつかない状態で、製造が悲鳴をあげるほどでした。
しかしもっとたくさんの人にたべてもらいたくて、ここで発想の転換。
スポンジを少し減らし、巻き込まずふわっと1周させてみると
今までより多くの本数が出来るようになりました!」

えっ、あの生クリームと生地の割合は計算でも何でもなくて、偶然から産まれたものだったの!?
私の後ろに座っていた聴講者も「えっ…」と思わず声を出して驚いてました。

でも…普通でないカタチのロールケーキに反対や不安はなかったんですか?

「私自身は『巻いてるからロールケーキでしょ』と何も不安はありませんでした。
しかし、製造サイドからはブーイング。
『スポンジが少なすぎる、こんなのロールケーキじゃない!』
とパティシエの反対もあったんですが、いざ販売してみるとお客様から大人気。
今や売り上げの半分は堂島ロールちゃんが頑張ってくれています」

社長のひらめきから生まれた“堂島ロール”!
いやはや、ついつい誰かに「知ってる?」と言いたくなってしまうような何かすごい話を聞いてしまった気分…!

◆そうか、「ビジネスユース」だったのか

10分の休憩をはさみ、続いて壇上でマイクを握ったのは甲南大学経済学部の高龍秀教授と、経営学部の西村順二教授。

08 “堂島ロール”のヒットの陰にはサラリーマンあり、と分析。
淀屋橋や中ノ島などのビジネス街に隣接している堂島という土地柄、営業先へのおみやげなど、ビジネスユースが求められます。

そこで、ケーキと比べて持ち運んでも崩れにくく、受け取った先のオフィスでも食べやすいロールケーキがヒット!
また、男性も食べやすいあっさりめの生クリームで、大阪の甘党男子を取り込んだ事もヒットに繋がったのだそう。
女子だけでなく男の心もがっちりつかんだわけですね!

反対に、問題として挙げたのは、“堂島ロール”の商品力が強すぎるためブランドイメージがかげに隠れてしまっていること。
お店自体にもっと愛着を持ってもらうために、例えばメンバー制の顧客サービスを始めたらどうか( “ Mon chou chou 倶楽部”といったような名前で)という提案もありました。
これには金社長もなるほど、と頷きながらペンを走らせます。

09ちなみに後半は授業の一環でもあったようで、学生達はノートを取りながら聞き入っていました。
ケーキを題材に進めるこんな素敵な授業、私も受けてみたーい!

最後に客席からの質疑応答コーナーも設けられました。
質問した方には学生や洋菓子好きの女性のほか、なんと洋菓子店経営者、ライブハウス運営者という方も…!
業界人も大注目だった講演会はこれにて終了。

10最後におみやげが配られたのですが、これがなんと“堂島ロール”ハーフサイズ!

ハーフサイズとはいえ、手に伝う重みはずっしり。
その手応えを楽しみながら、大学を出たのでした。



ロールケーキの事だけでなく、教授の詳しい話も聞けたのは、会場が大学ならではだな、と思いました。
社長のお話で mon chou chou に愛着を持った人も多いはず。

いまや関西以外にも進出している mon chou chou ですが、実はかなりの関西愛が強い会社。

関空発のフライトで機内スィーツを提供したり、大阪四季劇場ではミュージカル“ Wicked ”とコラボして限定ロールも販売。

「関西を活性化させる、社会貢献が出来る会社でありたいと考えています」
と、金社長からは愛あるコメントを頂きました。

グングン成長を続ける mon chou chou 。
まだまだ目が離せませんね!

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