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Sweets News
たつの市室津地区の名物 伝統の「友君羊羹」復活 地区の女性が試行錯誤し再現

菜箸で一つずつ舟形に整えていく横野香魚子さん=いずれもたつの市御津町室津

独特な形状の友君羊羹

 かつてたつの市・室津地区の名物として知られた「友君羊羹(ようかん)」。一時は作り手が途絶えたが、この蒸しようかんに幼少期から慣れ親しんだという地区内の女性が試行錯誤の末に製法を復活させ、伝統の味を一人、守り続ける。

 友君羊羹は約20年前まで室津で店を営んでいた井筒屋が製造販売していた。友君とは室津の遊女。法然上人が四国へ流刑となり、室津沖に停泊した際、小舟で訪れて教えを請い、後に得度したとされる。ようかんはその小舟がモチーフという。
 地元によると、友君羊羹は子どものおやつや使いものとして親しまれ、大阪のデパートから引き合いがあったほどの人気を誇った。製造を一手に担っていた店主の女性が体力的に困難となり、1998年頃、販売を休止。その後、住民に名物の継承を模索する動きがあり、同店の好意でレシピが託されたが実現に至らず、店主も亡くなった。
 同地区の横野香魚子(あゆこ)さん(71)も友君羊羹の大ファンだった一人。子どもの頃、春の小五月祭りで買ってもらった思い出は今も鮮明だ。「このまま絶えさせてしまうのは惜しい」。レシピと記憶を頼りに再現を試みた。
 ようかんの生地は小豆を湯がいてミキサーにかけ、小麦粉とザラメ、塩を混ぜて作る。この際、すりつぶした小豆から短時間で水分を搾り切るのが肝心なのだが、包んださらしを何度も破り、頭を抱えたことも。
 生地の練り加減も出来栄えに直結する。蒸し上げると形が崩れ、つやが出ないなど失敗は続いた。
 8年がかりでようやく製法を体得。ここ数年で自信を持って人前に出せるようになり、今では秋の室乃津祭で販売するほか、茶席や法事の茶菓子として頼まれれば作っている。
 素朴な甘さ、弾力のある歯応え。「食べたら室津を思い出す、懐かしの味として喜ばれます」と横野さん。一つ一つ、菜箸で舟形に整える手作り菓子の人気は健在。「若い人でも興味があれば伝えていきたい」。横野さんTEL079・324・0103

(2019年12月04日神戸新聞掲載)

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