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Sweets News
神戸生まれかんきつ系ジュース 懐かしの「ネーポン」復活、バーで提供

ネーポンの復活に尽力した浜章浩さん(左)とネーポン田中さん=いずれも神戸市中央区三宮町3、書庫バー

 神戸発祥の伝説的ジュース「ネーポン」が、シロップとして復活した。2007年の製造中止から12年。ネーポンに込められた子どもへの愛情に共感した男性ファン2人が復刻に尽力した。水で4〜5倍に薄めれば、あの甘くてすっきりした味わいに限りなく近い風味がよみがえる。神戸市内では飲食店「書庫バー」(中央区三宮町3)で提供されている。

 「あの頃は流行に乗って飲んでいた。作る側になるとは」。ネーポン田中さん(41)=大阪市生野区、本名非公表=と、書庫バーのオーナー浜章浩さん(39)=神戸市北区=が笑う。この2人が復刻の立役者だ。
 ネーポンは、同市兵庫区にあった「ツルヤ食料品研究所」の創業者が、1963年ごろに開発。当時の輸入ジュースは砂糖や香料が多く、果汁は入っていなかった。「子どもの体に良い飲み物を」と、かんきつ類のネーブルとポンカンの果汁10%を配合し、駄菓子屋などに卸した。
 94年、ビートたけしさんと明石家さんまさんが司会を務めるテレビ番組で紹介され、全国区に。作家の故中島らもさんもエッセー集「西方冗土」で絶賛した。田中さんも番組を見て、大阪市内の喫茶店で買い求めた。「テレビのジュースを飲んだ高揚感があった」
 2005年に「ツルヤ―」を訪ねた際、店主の女性(81)から体力面の理由で閉店すると聞かされた。「何か力になりたい」。ネット通信販売業のノウハウを駆使し、インターネットで販売。奔走する姿に店主は心を打たれ、製造中止の際に商標権を譲ったという。
 17年、知人が保存していたネーポンを譲り受け、シロップを製造する大阪の会社に持ち込み復元を依頼。糖度の分析や試飲を重ね、4倍濃縮の「シロップ」として懐かしい味を再現し、19年1月に発売した。
 同じころ「神戸発祥で喜んでもらえるものを提供したい」と考えていた浜さんは、田中さんが思いをつづったホームページを見て仕入れを開始。書庫バーではハイボールやサイダーで割ったメニューを提供する。
 田中さんは「ネーポンには物語がある。文化として残したい」。浜さんも「創業者の思いを多くの人に届けたい」と力を込める。
 ネーポンをメインとした飲食店の開店も目指す。「串カツとの組み合わせはどう?」「どこでオープンしよう」。2人の挑戦は続く。

(2019年10月3日神戸新聞掲載)

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