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Sweets News
ケーキあてに熱燗一杯 日本酒×スイーツ浸透中

ガトーショコラと日本酒を合わせて楽しむ中川桂子さん=「マツシマ」

さまざまなスイーツと日本酒を組み合わせたマリアージュ(白鶴酒造提供)。平田善輝さん考案のオレンジのタルトとの組み合わせ(左上)

 お酒を飲む人といえば甘いものが苦手。そんなイメージを根底から覆すメニューがじわじわと広まりつつある。日本酒とスイーツとの組み合わせが、流行に敏感なおしゃれ女子たちの間で浸透中。フランス語で結婚を意味する「マリアージュ」と呼んで意外な組み合わせを楽しむ人たちが増えている。

 手頃な価格で良質な料理が楽しめる「ビブグルマン」としてミシュランガイドに紹介された神戸・北野のフレンチレストラン「マツシマ」を訪ねた。
 オーナーシェフ松島朋宜(とものり)さん(40)お勧めのマリアージュを待つ。チョコレートを使った「ガトーショコラ」との組み合わせとして提案されたのは、熱かん。紅茶やコーヒーと合わせると、さっぱりするが、キレのある辛口の日本酒だとチョコレートの風味が際立ち、口いっぱいに広がる。
 添えられたアイスクリームにはナッツが使われ、熱かんと合わせると、バターやナッツのオイルが口になじむ。1人でランチに訪れた主婦中川桂子さん(35)=神戸市中央区=も「違うお酒を飲んでるみたい」と驚きの表情。
 SNSのインスタグラムで、日本酒とスイーツとの組み合わせを募っている「白鶴酒造」(神戸市東灘区)に、イチオシメニューを聞いた。
 例えばイチゴショートケーキ。イチゴはこの時期からいっそう甘酸っぱさが増す。イチゴに合わせ日本酒も酸味のあるものとなら、より風味が深まる。生クリームの甘さが気になる男性には、口当たりの軽い酒を選ぶと後味がすっきり。
 濃厚さが魅力のチーズケーキには、さわやかなスパークリングの日本酒。炭酸がさっぱりと流してくれる。

 そもそも、お酒好き=甘いものが苦手というイメージはどこからきたのか。
 「辰馬本家酒造」(西宮市)の広報、端山(はやま)裕樹さん(51)によると、団子や餅のような和菓子と日本酒を合わせることは、江戸時代にはすでに行われていたという。
 では、いつから―。 取材で知り合った神戸市長田区の酒店主、花畑悟郎さん(42)の説に思わず納得した。
 戦後間もない日本。深刻な米不足だった。少ない米から大量の酒を造ると、味が薄くなる。そこで糖類などを添加し、こくや風味を足した酒が主流に。付け足された甘さを緩和するには「つまみは塩味が最適」というイメージが定着し、やがて「酒を飲む人は甘いものを食べない」へとつながった。

 居酒屋「頂鯛(いただきたい)」(大阪市北区)の店長平田善輝さん(39)は、利き酒師の資格を生かし日本酒のマリアージュを日々研究している。
 平田さん考案の組み合わせを味わってみた。見た目もかわいらしいオレンジのタルトに、甘口の日本酒。口に含むと、タルトの甘酸っぱさと、酒の酸味が重なる。オレンジの皮のほろ苦さもアクセント。酒の甘みと見事にマッチしていた。
 日本酒に優しく後押しされたオレンジのみずみずしさに、タルトの食感が合う。まるでカフェにいるような感覚になる。平田さんは「イメージや定番化した形にとらわれず、いろいろな食べ物と自由に楽しんで」と話す。

(2017年03月04日 神戸新聞掲載)

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