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購買会の買い物袋の絵柄を焼き付けた「一円電車せんべい」=養父市大屋町明延 |
国内屈指のスズ鉱山として栄えた明延鉱山(養父市大屋町明延)と神子畑選鉱場(朝来市佐嚢)を結んだ愛称「一円電車」の車体を焼き印で押した瓦せんべいが、同鉱山に近い明延振興館周辺で発売された。意匠は、鉱山従業員が生活雑貨などを買いそろえていた「購買会」のレジ袋の絵柄そのままで、往時をしのぶ土産品として注目を集めそうだ。
地元住民らでつくる「鉱石の道」明延実行委員会(小林史朗会長)が、朝来市和田山町の隆盛堂製菓に製造を依頼した。2011年秋、かつての販売品で、明延の風景の焼き印を使った「鉱山せんべい」を復刻させたのに続く第2弾となる。
焼き印として採用されたのは、操業当時の明延にとってデパート的存在だった「購買会」のレジ袋。鮮やかな黄緑色でプリントされた、険しい山あいを勇ましく走り抜ける客車が印象的だ。
素朴ながらもカステラのような甘い香りと、パリッとした食感が特長。1パック2枚入りで200円。毎月第1日曜にある一円電車の定期運行日には会場周辺で、また、あけのべ自然学校や市大屋地域局、明延地区の小林酒店で販売する。同学校TEL079・668・0258
(2013年8月9日神戸新聞掲載)
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