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米粉のシフォンケーキを手にする生産者の女性たち=周世ふれあい市場 |
地元で生産した米粉を材料に、赤穂市周世(すせ)の産直施設「周世ふれあい市場」の女性が、シフォンケーキを開発した。小麦は使わず、米粉100%のもっちりしっとりした食感が評判を呼んでいる。
市場では、地元産野菜を生かしたすしなどの料理が人気を集める。シフォンケーキ作りは、隣の高雄地区にある農業生産法人「グリーンひょうご西」西播磨支店に米粉製粉機が導入されたことをきっかけに取り組んだ。米粉の地産地消が目的だ。
調理担当の柴田亮子さんと前田淳子さんが中心になり、昨秋から県内各地に研修に出掛け、材料の配合や温度管理を試行錯誤。泡立てた赤穂産の卵白などと合わせ、理想の食感と素朴な甘さに焼き上げた。抹茶、ココアなど3種類がある。
県の補助で昨年12月、ガスオーブンなどを購入し生産性も向上。米粉パンも含めて1日約50個を作れるようになった。同市場企業組合の古林千鶴子代表理事は「米粉の利用で農業を活気づけたい。小麦アレルギーの子どもにも、喜んでもらえたらうれしい」と語る。
周世ふれあい市場は、毎週木曜と日曜の午前8時〜午後4時営業。シフォンケーキは直径15センチ800円、13センチ600円、カットしたものが130円。要電話予約。周世ふれあい市場TEL090・9213・7547
(2013年3月16日 神戸新聞掲載)
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